オンラインカジノのライセンス制度を解説します。

ライセンスという英語はすでに和製英語化しているのでその意味を知らない人はいないと思いますが、要するに免許のことです。

オンラインカジノを運営するにはこの「免許」が必要になります。

同じような意味の言葉では「許認可」とか単に「認可」なんて言葉もよく聞きますが、どれも同じ意味です。

オンラインカジノは、国家もしくはそれに準ずる行政機関が発行するライセンスを取得して、初めて運営することができます。

この記事では、オンラインカジノ業界におけるライセンス制度について解説していきます。

これからオンラインカジノで遊ぼうと考えている方は、サイト選びに役立ててください。

ライセンス制度の仕組図

意外に多くの関係機関があって成り立っている業界です。

  • ①プレーヤー       :その名の通り
  • ②オンラインカジノ運営企業:オンラインカジノサイト事業者
  • ③決済サービス企業    :銀行、クレジットカード、電子決済業者、仮想通貨業者
  • ④ソフトウエア企業    :ゲーミングソフトを制作提供する企業
  • ⑤許認可発行主体     :ライセンスを発行する国等
  • ⑥任意監査機関      :公平性等を厳しく監査する業界団体

パチンコに例えるならば・・・

  • プレーヤー       =来店客
  • オンラインカジノ運営企業=パチンコ屋
  • 決済サービス企業    =該当なし
  • ソフトウエア企業    =パチンコ台製造企業
  • 許認可発行主体     =警察署(公安委員会)
  • 任意監査機関      =(代表的なのは)社団法人日本遊技関連事業協会

のような感じでしょうか。

 

ライセンス制度にする必要があるのか?

なぜオンラインカジノは、ライセンス制度のなかで運営されるのか?

行政機関の許認可を得るのって、厳しいチェックや体制整備が必要で、非常に煩わしいはずです。

そうまでしてライセンス制度にする理由は大きく2つあります。

  1. ユーザーの安全性の確保
  2. 適法な事業運営の確保

この2つに他なりません。

ちょっと次元が違いますが、例えるならば、自動車の運転もそうですよね。

運転免許を持ってない人が運転したら、大変なことになります。必要な知識やスキルを習得していないのですから。交通事故が100倍になるでしょう。

また、さまざまなビジネスがある中でも、特にカジノというサービス事業は、「魅力と危険」が表裏一体であることも、ライセンス制度を必要とする根本的な理由だと私は思います。

こうした観点から、オンラインカジノはモラルある企業運営が求められるわけです。

よって以下の対策が施されていることが必要です。

  1. プレーヤーのギャンブル依存症への諸対策
  2. 個人情報の厳格な保護と管理体制
  3. マネーロンダリング防止対策の徹底
  4. 暴力団排除対策の徹底

ライセンスを取得するための基準

  • 資金状況(財務状況)の健全性
  • ゲーミングソフトの公平性確保
  • 経営陣の経営能力
  • マネーローンダリング等の不正資金防止体制の有無
  • コンプライアンス体制の有無

それぞれについて冷静に考えれば当然のことなのですが、カジノ業界とあって、やはり不正やイカサマをする悪徳事業者や犯罪に利用される可能性は高い業界であるのも、残念ですがまた事実のようです。

よって上記のような基準を設けて、国や行政機関の許可のもとで事業運営させる仕組みなのです。

 

代表的なライセンス

ここで代表的なライセンスをご紹介します。

mga(マルタ共和国(地中海、イタリア南部))

HM Goverment of Gibraltar(ジブラルタル)

 

Curacao eGaming(キュラソー(オランダ領、カリブ海))

 

GAMBLING COMMISSION(イギリス)

 

KAHNAWAKE GAMING COMMISSION(カナワケ(カナダ内の一部の自治区))

ケベック州にある大都市モントリオール中心地からセントローレンス川を挟んだ南側にある先住民の自治区がある。カナダ国家に属してはいるものの、連邦政府や州政府からの独自自治権を有している。

PAGCOR(パグコー(フィリピン))

 

gov.im(マン島(イギリス王室の属領、ブリテン島付近))

あまり馴染みのない名前です。アイルランド島とブリテン島の間に位置する小さな島で、自治権を持つイギリス王室の属領。

 

任意監査機関=第三者機関

上述したように、オンラインカジノ業界は厳しいライセンス制度によって、その安全性と公平性が保たれています。

ただ、それに加えて、監査機関による任意の認証もこの世界では非常に意味があります。

 

代表的な任意監査機関

eCOGRA(エコグラ)

2003年にロンドンに本拠地を置くNPOで、プレーヤーの保護を目的として設立。

eCOGRA=eCommerce and Online Gaming Regulation and Assuranceの略で、直訳すると「電子商取引とオンラインゲームに関する規制と保証」と訳せます。

非常に厳しい検査基準があり、信頼性が高いと言われています。

GLI(Gaming Laboratories International)

1989年にアメリカで設立された民間企業で、ゲームマシンの検査が専門で成長してきた企業。ランドカジノでは非常に高いシェアを誇る監査機関。

2018年には一般社団法人GLIジャパンは公安委員会から指定検査機関とされパチンコ・スロットのマシンを検査する公式な機関です。

iTech Labs

オーストラリアのオンラインゲームシステムのテストおよび認定ラボ。

2004年からの歴史があり、オーストラリア・アジア・欧州の複数箇所を拠点に業務を行っています。

 

ライセンス制度まとめ

以上のように、オンラインカジノのライセンス制度については整理してきました。

概ねご理解されれば良いかと思いますが、ライセンス=免許ですからね。我々プレーヤー側の視点からすれば、これ以上の信頼性はない仕組みです。

国家もしくはそれに準ずる機関が設けた厳しい基準をクリアしたオンラインカジノ企業であれば、安心してプレーすることができます。

また、さらに厳しいチェックを行う第三者機関による監査を入れて、自主規制を強化しているオンラインカジノはより確かな信頼性があると言えます。

ぜひ、今後のオンラインカジノ選びの参考にされてください。

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